ロードバイク初心者最大の悩み「お尻が痛い」
ロードバイクに乗り始めて最初にぶつかる壁、それは多くの人が口をそろえて言う「お尻の痛み」。
 ママチャリと違い、ロードバイクのサドルは薄くて硬く、長時間乗ると痛みを感じるのも当然です。
でも、プロの選手はあんなに細いサドルで1日に200km以上走りますよね?
 実は痛みの原因を理解して、正しいポジションを見つければ、初心者でも快適に走れるようになります。
—
やってはいけない!お尻が痛いときのNG行動

① サドルをむやみに下げる
慣れたママチャリより高いから痛いんじゃないか?と考えて下げすぎるのはNGです。
 サドルを下げすぎるとペダリング時の姿勢が崩れ、お尻に余計な負担がかかります。
- ペダルが一番下に来たとき、踵で踏んで膝が少し曲がるくらい
- 股下×0.9を目安に
これが基本の高さです。独自にいじるより、まずはこの基準を守りましょう。
—
② ハンドルを高くしすぎる
「前傾がきついから痛い」と思ってハンドルを高くする人も多いですが、実は逆効果です。
 重心が後ろに寄ってお尻への体重が増えるため、痛みが悪化します。
どうしても前傾がつらい人は、まず体幹を意識して支えるようにしましょう。
—
③ サドルをすぐ交換する
原因がわからないままサドルを変えても、根本的な解決にはなりません。
 高さや角度、乗り方が合っていなければ、新しいサドルでも同じ結果になります。
お尻が痛くなる原因を理解しよう

痛みの出る場所によって、原因は大きく2つに分けられます。
前側(恥骨・尿道あたり)が痛い場合

 主な原因は次の3つです。
- サドルが高すぎる
- 踵が下がりすぎている
- ペダルを踏む位置が後ろすぎる
脚が伸び切ると、段差や振動がダイレクトにお尻へ伝わり、前側に痛みが出やすくなります。
—
後ろ側(座骨あたり)が痛い場合

 こちらはサドルが低すぎる、またはペダルを踏む位置が爪先寄りになっているケースが多いです。
 脚が曲がりすぎるとお尻が上下に跳ね、座骨に強い圧がかかります。
—
痛みを減らすための具体的な改善法
1. サドルの高さを少しずつ調整する
高さはロードバイクの快適さを決める最重要ポイントです。
 1回で決めず、少しずつ上げ下げしてベストポジションを探りましょう。
また、疲れてくると踵が下がる癖が出やすいので、ペダリングフォームも意識してみてください。
「早く正解を見つけたい!」という方は、プロのフィッティングサービスを受けるのもおすすめです。
—
2. ハンドル位置は体幹の強さに合わせて
体幹が弱い初心者は、最初は少しハンドルを高めにしてもOKです。
 ただし、そのぶんお尻に体重がかかるので、柔らかめのサドルを選びましょう。
慣れてきたら徐々に前傾姿勢を深くして、体重を分散させていくのが理想です。
—
3. サドル交換は最後の手段
慣れ → ポジション調整 → それでもダメならサドル交換。
 この順番が鉄則です。
交換する際は、元の高さをしっかり測っておきましょう。柔らかいサドルは厚みが増す分、実際の高さが変わりやすいので要注意です。
—
まとめ

ロードバイクの「お尻の痛み」は誰もが通る道ですが、
 正しいフォームとポジションを知るだけで、驚くほど改善します。
焦らず、自分の体と対話しながら少しずつ調整していきましょう。
 その過程もまた、ロードバイクの楽しみのひとつです。

 
 






コメント