ロードバイクに乗っていて「お尻が痛い…」と感じること、ありますよね。
実はこの悩み、サドル選びを少し見直すだけで大きく改善できるんです。
前回の記事でお尻の痛みの原因や調整方法を解説しましたが、今回はさらに一歩進んで、そもそも痛くなりづらいサドルの選び方をまとめました。
サドル選びの基本:柔らかさや厚みだけじゃない
よく「柔らかいサドルにすれば快適になるんでしょ?」と思いがちですが、それは実は正解ではありません。
今までいろいろなサドルを使ってきましたが、快適性に大きく影響するのは実はサドルのベースのしなやかさです。
ベースが硬すぎるサドルはどんなにクッションが厚くて柔らかくても、衝撃がお尻にダイレクトに伝わってしまいます。
原則中央に穴が開いたサドルを選ぶ
私のおすすめは、サドルの中央に穴が開いているタイプです。
理由は単純で、穴があるサドルのほうが穴がないものに比べてベース部分がしなやかになりやすく、結果としてお尻への圧迫が減るからです。
(もちろんすべての穴あきサドルが万能というわけではありませんが、外れサドルを選ぶリスクは減ります)
実際にお店で触って選ぶ
サドルを選ぶときは、必ず実物に触れてみることが大切です。
グッと押してみてベースがある程度しなるものか確認しましょう。
(もちろんお店の人に許可は取ってくださいね)
厚みやクッションの柔らかさだけで判断してしまうと、実際に乗ってみたら思ったより快適でないことがあります。
おすすめサドル5選
ここからは、私が実際に使って良かった、または信頼できるブランドの中から「お尻が痛くなりにくいサドル」を5つ紹介します。
Selle SMP Dynamic
- タイプ:穴あき・人間工学デザイン
- 特徴:長距離ライドでも骨盤への圧迫を分散
- 価格目安:¥26,000前後
- 独特な形状で、合う人には合うという異色の存在。あまり前傾はつけないリラックスポジションに向いている。重量は価格の割に重ため。
Fizik Antares R3
- タイプ:穴あきグラベル/ロード向け
- 特徴:軽量でしなやか、前傾姿勢でも快適
- 価格目安:¥20,000前後
- 骨盤の前傾具合によってモデルを選び分けるという独自コンセプトが特徴。ベースの柔軟性もそこそこ良く、デザインもシンプルで選びやすい。迷ったら真ん中の柔軟性のANTARESがおすすめ。
Selle Italia SLR BOOST Ti316 スーパーフロー
- タイプ:穴あき・カーボンコンポジット製ベース
- 特徴:開口を大きくとったスーパーフローシリーズでしなやかなベースが衝撃を吸収
- 価格目安:¥30,000前後
- 軽さとしなやかさが特徴で、クッションは薄いが意外とお尻が痛くならない不思議なモデル。現在愛用中。
Specialized POWER COMP
- タイプ:穴あき・ロード/グラベル向け
- 特徴:骨盤に優しいアーチ形状、長距離でも快適
- 価格目安:¥15,000前後
- ショートノーズサドルの先駆け。カーボンベースは逆に硬くなっているので軽さを求めるなら別メーカー検討を推奨します。
- 公式ページ
Prologo DIMENSION R2 NDR TIROX
- タイプ:穴あき・ノーズショート設計
- 特徴:前側圧迫を大幅に減らす、ロード/トライアスロン向き
- 価格目安:¥16,000前後
- NDRモデルはクッション量を増やしたショートノーズサドルで前傾姿勢深めのポジション向き
チェックポイントまとめ
- 中央に穴があるか?
- ベースのしなやかさは十分か?
- クッションの厚みや柔らかさは自分の感覚に合うか?
- 実際に座って、ペダリングの姿勢で確認する
この4つのポイントを意識して選ぶと、サドル交換後の「痛い…」のリスクを大きく減らせます。
サドルを交換する前とあとに必ずサドルの高さをチェック!
サドルごとに厚みが数ミリから1センチ近く変わることもあるので、同じ高さに合わせるのも忘れずに!
ショップに行けばレンタルさせてくれたり、ローラー台で座って漕がせてくれることもありますのでお店で相談するのがおすすめです!
まとめ
ロードバイクで快適に走るためには、サドル選びがとても重要です。柔らかさや厚みだけで決めず、穴あきサドルやベースのしなやかさを意識して選ぶことで、長距離でもお尻が痛くなりにくくなります。
もし「今のサドルが合っていないかも?」と感じたら、まずはショップで似た形状のものを試してみましょう。
フィッティングを受けられる店舗なら、より確実に自分に合うサドルが見つかります。
まずはお店で実物に触れて、自分に合った一台を見つけてみてくださいね。快適なライドがぐっと増えるはずです!
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